直訳すると「蛇の油」になる「snake oil」。
実は、これには「インチキ」や「当てにならない話(行動)」という意味があります。
怪しげなものを見たとき、あるいはそんな話を聞いたときや人に会ったときに使える便利な表現なので、ぜひ覚えてみてくださいね。
※本記事の情報は2023年9月時点のものです。
「snake oil」の意味
「snake oil」の意味は、
・当てにならない話(行動)
です。
では、どうして直訳すると「蛇の油」になる「snake oil」がそういった意味になったのでしょうか。
これについては諸説あるようですが、今回はそのうちのひとつを紹介します。
中国では「water-snake(水ヘビ)」の油を関節痛を和らげるために使っていました。
アメリカに移住した中国人はそれをアメリカの労働者たちに分けた際、その有用性に気が付いたアメリカ人たちはすぐに自国のヘビから採れる油で商売を始めることにしたものの、彼らが使用したのは「rattlesnake(ガラガラヘビ)」でした。
ガラガラヘビの油は、中国の水ヘビのそれと同じ効用を持っているわけではなく、さらに多くのセールスマンはヘビの油でなく水に牛脂やミネラルオイルを加えただけのものを「snake oil」として売り出してしまったのです。
そのため、中国で使われていた「snake oil」のような効果はなく、「snake oil」はやがて「インチキ」「当てにならない話(行動)」の代名詞として使われるようになりました。
なお、英英辞書には「snake oil」の意味として、
deceptive talk or actions; hooey; bunkum
と記載されています。
「疑わしい話や行動」ということですね。
日常会話で必ずしも取り入れる必要はありませんが、映画などではたまに登場する表現でもあるので、ボキャブラリーを増やしたい人は覚えておくことをおすすめします。
「snake oil」を使った例文
「snake oil」の使い方を紹介します。
(彼が売ってくれた薬はまったく私に効かなかった。彼はインチキなセールスマンなんじゃないかと思う)
(君がやっていることはインチキだよ)
まとめ
「snake oil」の意味は下記の通りです。
・当てにならない話(行動)
「snake oil」単体でも十分活用できますが、「snake oil salesman」のひとまとまりとして覚えておくとより便利かもしれません。
英語のスラング(イディオム)は由来から一緒に学んでみると、興味深いものばかりですよね!
※本記事の情報は2023年9月時点のものです。