日本語を英語に直訳するとニュアンスが違うということは間々あります。
少しだけニュアンスが違う場合はまだいいですが、中には失礼にあたる表現もあるので要注意です。
学校で勉強しているだけではなかなか習わない便利な表現をここでひとつ、紹介します。
使ってしまいがちなNGフレーズ
日本人がつい直訳してよく使ってしまいがちなNGフレーズがあります。
それは、
というもの。
もしくは過去形にして、
と聞いてしまう人もいるかもしれません。
「理解した?」という意味で使っているのでしょうが、実はこの表現、かなり気を遣わなければなりません。
この「Do(Did)you understand?」には「理解した?(できなくても仕方ないけど)」という( )カッコ書きのニュアンスが混ざっているからです。
文法的には何ひとつ間違っていないものの、かなり上から目線です。
これ言われたらイラッとしちゃう……!
相手が自分の話を理解したか、あるいはついてきているかを確認したいときには他の表現を用いましょう。
「理解した?」と尋ねたいときの便利フレーズ
「わかった?」「理解した?」と聞きたいときに使えるフレーズとしては、おもに3つあります。いろんなシーンで使えるのでかなり便利です。
Does it make sense?
「Do(Did)you understand?」の代わりにまず覚えておきたいのは、
です。
特に
- make sense
はイディオム(熟語)として記憶しておきましょう。
「make sense」の意味は直訳すると「道理が通る」「筋が通っている」「つじつまが合う」といった意味になります。
ゆえに「it(話していた内容)」を主語に持ってくることで「理解した?」「今の話、理に適っている?」と聞くことができるんですね。
Are you with me?
英語を習い始めたばかりの子どもでもわかる単語で構成されたこのフレーズ、どんな意味だと思いますか?
直訳すると「あなたは私と一緒にいますか?」になりますが、それだけだと通じない場合があります。しかも、日常会話で頻出するフレーズなのでこのまま暗記しておくと非常に便利です。
「あなたは私と一緒にいますか?」
つまり、
「理解できている?」
というニュアンスになります。
- Are you with me on this?
(このトピックに関して理解できている?) - Are you with me so far?
(ここまでは理解できている?)
このようにして使います。
ブワーッと一気に説明されたあとなんかに、よくこうやって聞かれるよ!
Did you get it?
「You(あなた)」を主語にしたうえでさらにカジュアルに聞きたいときには、
と、少し直接的な表現を用いてみましょう。
やや「Did you understand?」に近くなるので会社の上司などに使うには不向きですが、友達や仲の良い同僚などであれば問題ありません。
また、ビジネスメールなどに使うのも避けてくださいね(これは失礼)。
まとめ:イディオムでまとめて覚えるべし
今回紹介したフレーズを使いこなせるようになれば、日常会話がグッと楽になります。
なにより、大人になると英語のミスを指摘してもらえないことも増えてきます。知らないうちに誰かに失礼を働いてしまうのは避けたいですよね。
簡単な単語を組み合わせるだけで便利なフレーズが出来上がるということを知っておきましょう。
※本記事の情報は2022年1月時点のものです。
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