映画のサブスクなどを見ていると、時に「gems for you」などという文言と一緒にあなたへのおすすめ映画が出てくることがあります。
この「gem」の元来の意味は「宝石」。
そこから転じて、「良い(素晴らしい)人/もの」という意味でも使われるようになりました。
※本記事の情報は2023年10月時点のものです。
「gem」の意味①
「gem」の意味ひとつめは、
・(特に磨いてカットしてある)宝石
です。
宝石は宝石でも、特になにかしら加工済み(美しい状態になっている)ものを指すようですね。
英英辞書には、
a jewel (= precious stone), especially when cut into a particular regular shape
(引用元:Cambridge Dictionary – gem)
と記載されています。
やはり「特定の形に整えられているもの」という部分がミソですね。
ちなみに「宝石の原石」は英語で「gemstone」と言います。
「gem」の意味②
「gem」の意味ふたつめは、
・宝石のように美しいもの
です。
冒頭で紹介した「gems for you」もほとんどこの中に入るでしょうか。つまり「あなたにとって価値のある(=おすすめの)作品」ということですね。
英英辞書にも、
something likened to or prized as such a stone because of its beauty or worth
(引用元:Collins English Dictionary – gem)
と記載されています。
あまり耳馴染みはないかもしれませんが「linken」は「~になぞらえる」という意味。なので、これは「その美しさや価値によって宝石になぞらえるような、あるいはそう称えられるもの」ということです。
「この〇〇はとても美しい(宝石のように)!」みたいな場合に使える表現ですね。
「gem」の意味③
「gem」の意味みっつめは、
・大切な人(もの)
・素晴らしい人(もの)
です。
今回特に紹介したかったのは、こちら。
日常会話で耳にするのはこちらのほうが多いと思います。
英英辞書には、
If you describe something or someone as a gem, you mean that they are especially pleasing, good, or helpful.
(引用元:Collins English Dictionary – gem)
と記載されています。
簡単に言うと「特に素晴らしい人(もの)」ということですね。
なお、「あまり知られていないが素晴らしい人」や「あまり知られていないが素晴らしい店(隠れ家的な)」などを表す場合「hidden gem」という表現があります。
結構な頻度で登場する言い回しなので、覚えてみてくださいね。
「gem」の類義語
・jewel
・masterpiece
・precious stone
・prize
「gem」を使った例文
「gem」の使い方を紹介します。
This cafe is a hidden gem.
(ここ、隠れ家カフェなんだ)
She is such a gem!
(彼女、めちゃくちゃ素敵な人なの!)
You are a gem!
(君って本当に良い人なんだな!)
まとめ
「gem」の意味は下記の通りです。
・(特に磨いてカットしてある)宝石
・宝石のように美しいもの
・大切な人(もの)/素晴らしい人(もの)
日常会話で使われがちな「gem(大切な人/素晴らしい人)」なども、「gem」本来の意味「宝石」として覚えておけば、なんとなく想像できると思います。
「隠れ家的な~」も、いちいち「あまり知られていないんだけどね、それでね、」と説明せずとも「hidden gem」と言えば伝わるので、非常に便利な表現です。
「〇〇(地名)のおすすめスポット!」というような観光地案内の記事などでもよく見かけるので、覚えておくようにしましょう。
※本記事の情報は2023年10月時点のものです。