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【ニュアンス英語】学校で習った「Must=Have to」は実は間違い!?誤解されない使い方をしよう

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must_タイトル 雑学

Don’t Think, Feel.

いきなりなにを言い出すのかと思われそうですが、英語はニュアンスで身体に叩き込むのが一番! 先日の記事では「it」の正しい使い方についてお話しましたが、実は学校で習いがちな「Must=Have to(しなければならない)」のこの2つ、厳密にはニュアンスが微妙に異なるんです!

モカ
モカ

「Must」に過去形がないからって理由だけじゃないの~!?

「Must」の意味

mustの意味

ニュアンスといっても、やはり最初は意味をさらりとおさらいしましょう。

Must:~しなければならない

学校ではおそらく、ほとんどの人がこう習ったかと思います。はい、その通りです。この認識自体は間違いではないんですね。

英英辞書にも、

used to show that it is necessary or very important that something happens in the present or future:

(引用元:Cambridge English Dictionary「MUST」)

「現在、あるいは過去に起きる事象においてとても大切なこと、もしくは必要なこと」と、つまり「~しなければならない」とほぼ同義の意味合いとして、こう書かれています。

しかし同時に、こうも書かれているのに注目です。

If you tell someone else that they must do something pleasant, you are emphasizing that you think it is a good idea to do that:

(引用元:Cambridge English Dictionary「MUST」)

その中で特に着目したいのが「emphasizing(強調する)」以降の「you think it is a good idea to do that」という部分。

つまり「Must」という単語には「あなたが自身がそう思っているから」という個人的感情が少なからず含まれているんですね。

「Have to」の意味

have to の意味

それでは、多くの学校で「Must=Have to」と教えている「Have to」の意味を考えてみましょう。

to need to or be forced to; must:

(引用元:Cambridge English Dictionary「Have to」)

英英辞書を見てみると、確かに「=Must」とも書かれているのですが、注目してほしいのはその前。「する必要があること、あるいはするように強制されていること」と表記されていますね。

この点では「Must」と「Have to」の意味はほとんど同じ。では、この両者の基本的な意味を踏まえたうえで、あえて否定形にしてみたらどうでしょうか。

  • Must not=~してはならない
  • Do not have to=~する必要がない

「Have to」の否定形のほうが強制力が低いことがわかりますね。

そのうえ、先述したとおり、「Must」には若干の私的感情が見え隠れしています。その影響も手伝って、「Must」には割と強めの響きを感じることになっているのかもしれません。

 例文からニュアンスを学ぶ

must_例文

基本的な意味を改めて押さえたところで、ニュアンスを知るにはいろいろな文章に触れるというのが欠かせないところ。ここからは例文をいくつか紹介していきますが、注目すべきは( )に書かれた話し手の【内心】です!

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例文1

【状況】会社に髪の毛が伸び放題、ボサボサの後輩。ヘアサロンに行くよう促したい場合。

友人A
先輩A

You must do your hair-cut!

意訳:髪の毛、切ってきてよね!(見ていてうっとうしいからさ!)

友人A
先輩A

You have to do your hair-cut!

意訳:髪の毛、切る必要があるんじゃない?(そんな髪の毛だったら、仕事中に邪魔になることもあるだろうし…)

例文2

【状況】学校にて、何度も宿題を忘れる生徒に注意をしたい場合。

友人A
教師A

You must do your homework!

意訳:宿題はちゃんとしなきゃ!(マジで、いやマジで言ってるかんね。次やってこなかったら…わかる?)

友人A
教師A

You have to do your homework!

意訳:宿題はちゃんとしなきゃ!(それが今、あなたのすべきことでしょ?)

例文3(実体験)

【状況】授業中、先生にやっている途中のプリントを学校に置いていくよう言われた場合。(なお、本人=筆者は中途半端が許せず、家に持ち帰って終わらせたかった模様)

モカ
モカ

Miss!(※注1)Can I take this home to complete? Or Am I supposed to leave it here?

友人A
教師B

You don’t have to! But I would say you must!

意訳:
【モカ】先生! これ、家に持って帰って終わらせていいですか? それとも、学校に置いていくべき?
【教師B】別に置いていく決まりはないけど、置いていかなきゃね!(だってそれで忘れられたら嫌だもの!)

※注1:英語で「先生」は「Teacher」ですが、教師に呼びかけるときは「Miss(女性)」「Sir(男性)」と言うのが一般的です。「Teacher!」とは呼びかけないので、要注意。

以上、若干大袈裟に言ってしまった部分は否めませんが、ここでポイントをまとめておきます。

  • Must=①強制力が高い ②個人的な感情が含まれる場合がある
  • Have to=①必要性がある場合に使われる ②個人的感情というよりは、やはり必要性が重要

英語をニュアンスから掴みたい人におすすめの本

must_おすすめの本

「ニュアンスから学べれば一番いいのはわかっているけれど、日本にいる限り無理!」だなんて思っている人にぜひ読んでほしい一冊がこちら!

英文法専門の本って、基本難しいこと(たとえば「〇〇構文が~」「関係代名詞が~」など)が書かれていて、途中で飽きてしまったり、放棄してしまったりすることがよくありますよね。

ところがどっこい。

読書に慣れていない人でもスラスラと読み終えてしまえるのが、本書の特徴。筆者(@MochaConnext)自身、留学中に読みはじめ、大人になった今でも愛読書の中の愛読書となっています。

「ハートで感じる英文法」はもともと2冊あり、筆者自身はそのどちらも持っているのですが、それが「決定版」ということで一冊にコンパクトにまとまっているとのこと! これからニュアンスで英語を学びたいと考えている人には絶対オススメ!

前置詞の世界やto不定詞について、ifの使い方、英語ならではの時制についてなど、日本語にはない文法だったり日本人にとってわかりづらい部分だったりを「ハートで」ギュッとモノにすることができます。

ニュアンスで英語を掴むなら、もはやこの一冊しかありません。

伝われば良し!英語は雰囲気から学ぶ

英語は伝われば良し。

それが筆者個人の意見です。

でも逆に言えば、伝わらなければ意味はないんですね。

どんなに発音が良くても、どんなにコミュニケーション能力が高くても、英語ができない限りいつか限界はやってきます。

ニュアンスさえ掴んでおけば、日本語に訳すと同じ意味になる単語でも「使っていい場面」「使わないほうがいい場面」と見極めがきくので便利ですよ!

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