「はい」か「いいえ」かで答えられる質問をされたとき、「どちらとも言えないな……」みたいなこと、よくありますよね。
そういった場合にはよく「It depends.(場合による)」というフレーズが使われますが、他にも便利な表現があるんです。
それが「Yes and no.」。
日本語にしても「はい、そして、いいえ」なので、意味としては非常にわかりやすいのではないでしょうか。
本記事は2023年11月に執筆されたものです。
「Yes and no.」の意味
「Yes and no.」の意味は、
- どちらとも言えない。
- なんとも言えない。
です。
きっぱり「はい」「いいえ」と言えたら楽ですが、そんな状況ばかりではないですよね。
むしろ、「どちらでもないかな……」「なんとも言えないよ」みたいな質問は結構多いはず。そんなときに使える便利表現のひとつですね。
英英辞典を見ると、
You say yes and no in reply to a question when you cannot give a definite answer, because in some ways the answer is yes and in other ways the answer is no.
(引用元:Collins English Dictionary – yes and no)
と記載されています。
要は「イエスと言える部分もあれば、ノーと言える部分もある」ということです。
ただし、「そうとも言えるし、そうとも言えないかな」みたいな曖昧な返答になるので、当然相手は「なぜ?」と思うでしょうし、そう聞いてくるでしょう。
積極的に何も聞いてこなかったとしても、説明してあげたほうが親切なのは確か。
例えば「新しい仕事、楽しんでる?」と聞かれたとき、「そうとも言えるけど、そうじゃないこともあるよ」とだけ伝えるより、そこまで言ったのなら、簡単に理由を付け加えてあげたほうが盛り上がりますよね。
話を深掘りしたいときや、話を広げたいときにも使えます。
「Yes and no.」を使った例文
「Yes and no.」の使い方を紹介します。
A: How’s your new job? Do you like it?
(新しい仕事はどう? 気に入ってる?)
B: Yes and no. I like what I do, but I don’t like my boss.
(どちらとも言えないかな。仕事内容は気に入ってるんだけど、上司が好きじゃなくて)
A: Do you believe in ghosts?
(幽霊って信じる?)
B: Well, yes and no. I have never seen one, but my friend told me she had.
(ええと、どちらとも言えない。私は一度も見たことないんだけど、友達はあるって)
A: Do you think he is a good teacher?
(彼、良い先生だと思う?)
B: …Yes and no. He is good at teaching us indeed, but he is moody and sometimes gets emotional all of a sudden.
(……なんとも言えないね。確かに僕らを教えるのはうまいけど、気分屋だし、突然感情的になることもあるし)
まとめ
「Yes and no.」の意味は下記の通りです。
- どちらとも言えない。
- なんとも言えない。
海外の人はハキハキ答えるというイメージがあるかもしれませんが、実際には意外とそうでもなく、答えを先延ばしにしたり、曖昧にはぐらかしたりすることもあります。
条件によっては「イエス」にも「ノー」にもなり得るな、という質問をされたときは、ぜひこのフレーズを使って受け答えしてみてくださいね。