英語を勉強していると、こんなことはありませんか?
「日本語では同じ意味なのに、辞書を引いたらいろんな単語がヒットした!」
実は日本語でも似たような現象があるのですが、これは他言語を勉強するときのあるあるですね。
今回は「旅」を意味する「trip」「travel」「journey」の違いについて解説します。
「trip」の意味
「trip」の意味は、
・(短期間の)旅
です。
短期間の旅であるということがここのポイント。
例えば出張なら「business trip」、学校の校外学習(実地調査旅行)なら「field trip」と表現します。そのどれもが基本的には日帰り、あるいは短期間での旅になっていますね。
ちなみに、日帰り旅行は「day trip」と表します。また、修学旅行は「school trip」です。
英英辞書にも、
a journey in which you go somewhere, usually for a short time, and come back again:
(引用元:Cambridge Dictionary – trip)
と記載されています。
「trip」を使った例文
「trip」の使い方を紹介します。
Have a safe trip back home!
(道中、気を付けて帰ってね!)
I’ll go on a trip to Vietnam next week.
(来週、ベトナム旅行に行くんだ)
「travel」の意味
「travel」の意味は、
・(遠くに出かける)旅
です。
英英辞書には、
to make a journey, usually over a long distance:
(引用元:Cambridge Dictionary – travel)
と記載されています。
上記のことからもわかる通り、「travel」は一般的に遠い場所への旅を意味します。
ただし、期間は明確になっていないため、遠方への旅行であれば短期間であっても「travel」を使うことができます。例えば「遠方への弾丸旅行」などです。
「旅行会社」「旅行代理店」は英語で「travel agency」と表現します。
「travel」を使った例文
「travel」の使い方を紹介します。
I travelled all over the world when I was younger.
(若いころ、世界中を旅したんだ)
I love traveling.
(私は旅行が好きです)
「journey」の意味
「journey」の意味は、
・(長期間/遠方への)旅
です。
短期間の旅を意味する「trip」に対して、こちらは長期間、それも遠くへの旅を表しています。
英英辞書には、
a trip, esp. over a long period or a great distance:
(引用元:Cambridge Dictionary – journey)
と記載されています。
「journey」にはその道中を示唆するニュアンスが含まれているのも、留意しておきたいところです。
また、比喩的に「(心の)旅」を意味する単語としても使われます。日本語でもよく「人生は旅だ」なんて言われますよね。まさにあの通りの使い方です。
「journey」を使った例文
「journey」の使い方を紹介します。
Life is a journey, not a destination.
(人生は旅であり、目的地ではない)
A: I haven’t seen Tara for quite a while.
(タラのこと、しばらく見てないな)
B: Ah, she went on a journey about a week ago.
(彼女なら一週間ぐらい前に旅に出たよ)
まとめ
「trip」「travel」「journey」の違いは下記の通りです。
・trip:(短期間の)旅
・travel:(遠くに出かける)旅
・journey:(長期間/遠方への)旅
同じ「旅」でも、選ぶ単語によって感じるニュアンスに少し違いがあるということですね。
雰囲気でその表現に言い含められたイメージを読み取ることができると、英語でのコミュニケーションがよりスムーズになりますよ。
※本記事の情報は2023年10月時点のものです。