「meme(ミーム)」という言葉を聞いたことはありますか?
辞書で引いてみると「インターネットを通じて広まる情報」という風に出てきますが、これだと「なんのこっちゃ?」ですよね。インターネットで広まる情報なんてあふれるほどあるし、意味がよくわかりません。
「インターネット・ミーム」とは、わかりやすく言えばインターネット上で行われる「画像大喜利」のこと。
クスッとくるものからじわじわくるもの、爆発的な威力を持つものまで内容はさまざまなので、今回はその代表的例をいくつか紹介していきたいと思います!(※もちろん英語の意味もしっかり説明していきますよ!)
なお、笑えるものだけでなく、動物系のほんわかしたものだったりあるあるのようなものだったり、必ずしも「大喜利」になっているわけではないので、あしからず。
「ミーム」と「インターネット・ミーム」の違い
先述した大喜利スタイルの「ミーム」とは、一般的に「インターネット・ミーム」のこと。
英英辞書によると、本来「meme(ミーム)」には、
a cultural feature or a type of behaviour that is passed from one generation to another, without the influence of genes
(遺伝子の影響によらず、世代から世代へと受け継がれるある種の行動や、文化的特徴)
という意味があると書かれています(※意訳)。
ちょっとなに言ってるかわからない……。
簡単に言うと、「遺伝子によらない(=血のつながりはない人から人への)情報伝達の単位」ということですが、本記事では特に覚えておく必要はないでしょう。
なお、この「meme」という言葉はオックスフォード大学の動物行動学者、リチャード・ドーキンス(Richard Dawkins)が発表した「利己的な遺伝子(The Selfish Gene)」で提唱した言葉です。そんなちょっと小難しい話が好きな人は日本語版も出ていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
一方、今では「meme(ミーム)」と言えば、先述した大喜利のようなものを思い浮かべる人がほとんど。こちらは一般的に、「Internet meme(インターネット・ミーム)」と言います。インターネットとは言いますが、多くの場合、FacebookやTwitterなどのSNSを通して伝わってくることが多い印象です。
【英語】海外のインターネット・ミーム
さて、ここからは海外で爆発的な広がりを見せた代表的な「Internet meme(インターネット・ミーム)」を紹介していきます。自分ならどんな言葉を添えるか、想像しながら見てみるのもひとつの楽しみ方ですよ!
ちなみにわたしは最初のころ「meme(メメ)」と読んでいました……。「ミーム」ですよ、「ミーム」!
【1】スポンジボブのワンシーン
シンプソンズと並ぶアメリカの代表的なアニメ作品「スポンジボブ」からのワンシーン。「“電話を直してあげた”ときおばあちゃんはこんな反応をするけど、わたし(ぼく)がしたことって画面の明るさを調整しただけなんだよね」という意味になります。
【2】それでも力になりたくて
「末っ子ちゃんが頑張って助けようとしてくれるとき」というフレーズが添えられたなんとも意地らしいインターネット・ミーム。
兄弟・姉妹といえば「Brother」「Sister」と訳すのが一般的ですが、実際のところ、例えば「何人兄弟(姉妹)」なの?」と相手に尋ねるときなんかは性別が限定できないこともありますよね。
学校では広く「Do you any brothers or sisters?」「How many brothers or sisters do you have?」などと習うことが多いはず。
そんなときに便利なのが「sibling(シブリング)」という表現です。これは性別を限定しない「兄弟・姉妹」という意味。ネイティブの人たちは「Do you have any siblings?(兄弟・姉妹はいるの?)」と尋ねてくることのほうが多いように思います。
【3】確かに!
「昨日からランチを食べてないんだ」という字幕付きの画像に添えられた「朝食から2時間後」の文言がパンチを効かせています。「確かに! 間違ってはない! けども!」と思わずクスッときてしまうインターネット・ミームですね。
このシリアスな表情がまたたまらない!
【4】毎朝の光景
「ねえ、フィン。まだ起きないの?」「頑張ってるところー」
なんともホッコリしたやり取りながら、夜型の人間にとってはなんとなく身に覚えがある光景ではないでしょうか? あまりにも眠たいと、目は覚めているのに頭だけがぼんやりして体がなかなか起きてくれない。そんなことってありますよね!
【5】わかりすぎてつらい……
「ポケットに触れたら携帯の触感がなかったとき」
思わずドキーッとしてしまうこのシチュエーションは、きっと誰もが一度は経験したことがあるはず! 持っていると思っていた携帯電話(スマートフォン)があるべきはずの場所になかったときの不安感といったら、こんな顔になっても仕方ありませんよね。
画像の下でパンパンをポケットを叩くその様子をリアルに思い描くことができます。
【6】とりあえず通い詰める
タイトルは「なにが人々にパワーを与えるか」。
1位はなんと、「お金」や「地位」をぶっちぎって「店員さんが(自分を)覚えてくれているお店に行くこと」となっています。
皆さんはどうですか?
【7】おひとり様が好き
「Introvert」は「内向的な人」という意味の名詞です。なお、「外向的な人」を表したい場合は「Extrovert」。「in」が「内側に」、「ex」が「外側に」というイメージです。
このゲンガーの満足気な表情がなんとも切ない。
「普段行かないような場所でやっと楽しんでいる内向的な人」という文言とともに。いつもは人であふれ返っていて、なかなか近寄ることができないんでしょうか。
【8】子どもにとっては本気なんです
「“じゃあねー”と自分を置いて立ち去る振りをする両親」「まだ家に帰りたくない3歳児の自分」
あるある! と思わずうなずいてしまいたくなる画像です。
自分に身に覚えがあるだけでなく、デパートの玩具売り場やお菓子売り場なんかを通り掛かると「駄々をこねる子どもVS帰りたい親」みたいな図を見かけることはよくありますよね。身近な光景だからこそじわじわくるのもインターネット・ミームならではと言えます。
【9】他意はないかもよ
「compliment(コンプリメント)」は日本語で「賞賛」や「誉め言葉」「お世辞」を意味する言葉。
猫の画像を使った「賞賛」「なんでこんなに良くしてくれるんだろうと混乱して不安になる自分」という図です。
わかるわかる。急に誰かに褒めちぎられたりすると、逆に「この人になに頼まれるんだろう」「急になに?」と不安になってしまうことってありますよね!
【10】頭の中ではね!
「みんなが自分を”のんびりした人だ”と言うたびにおかしくてたまらないよ。だって頭の中では小学校5年生ぐらいのころからずっとほぼノンストップで叫び続けているからね!」
一見爽やかそうなおじいちゃんですが、頭の中はすごいことになっているようです。
「laid back」は「のんびりした」、「pretty much」は「ほとんど」、「hilarious」は「とても面白い」という意味で使われます。
ちなみにこの「hilarious」、人が冗談を言ったときなんかにも「That’s hilarious!(なんて面白いの!)」とも表現できます。ただし、例えば声のトーンを落として「That’s hilarious.(へえ、面白いわねえ)」と言えば、ちょっと嫌味や皮肉っぽく聞こえてしまうこともあるので、使い方には要注意です。
クスッと笑えて英語学習にも最適
英語学習におけるモチベーションキープのコツは、自分自身の興味を引いてあげること。そこに「隙間時間でできる」という要素があればなお良しです。
読書や映画鑑賞も興味があれば楽しく勉強できること間違いなしですが、まとまった時間が取れてはじめて成り立つ勉強方法。
仕事や家事、育児で何時間もまとまった時間を取るのは難しいという人は、さらりとインターネット(特にSNS)上で完結するミームを英語学習に活用してみることをおすすめします。
実用的な単語ばかりなので、意外と勉強になるものですよ!
なお、インターネット・ミームにちなんだ(しかも)可愛い商品も多数発売されています。ちょっとユニークでオシャレなアイテムを探している人にはぴったり!
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