世のママさん、パパさんは子どもがなにかいけないことをしてしまったときに「いけません!」と叱らなくてはならないことがよくありますよね。
それは日本であっても海外であっても同じこと。
英語では「いけません!」と子どもをたしなめるとき、「naughty(ノーティー)」という単語を使うことができます。ただし、使い方によっては子どもの自己肯定感やモチベーションを下げてしまうことにつながりかねないので、取り扱い注意の英単語です。
「naughty」の意味
英語で「naughty」。なにやら複雑なスペリングですが、これは「ノーティー」と発音します。
英英辞書で意味を調べてみると、下記のとおり。
When children are naughty, or their behaviour is naughty, they behave badly or do not do what they are told to do:
(子どもたちが“ノーティー”なことをしたとき、もしくは彼らの行動が“ノーティー”だったとき、それは彼らの態度が悪かったり言うことを聞かなかったりしたときである)
「naughty」の説明なのに「naughty」が出てくるので、ちょっとわかりづらかったでしょうか? ではもう少し、かみ砕いた説明文を掲載します。
behaving badly and not being obedient, or (esp. of behavior or language) not socially acceptable:
(態度が悪く聞き分けがなかったり、(特に態度や言葉遣いに)社会的な常識がないこと)
つまり、「親や先生、目上の人に対する聞き分けがなかったり」「友達を傷付けるような行為をしてしまったり」よくありがちな「(覚えたての)悪い言葉を使ってみたり」したときなどに使える単語です。ここで紹介されているのはまず、子どもを叱るときの「naughty」です。
この“まず”というのを覚えておいてね!
「naughty」の用法には要注意!
「naughty」の使い方を、例文と一緒に勉強していきましょう! ひとえに「naughty」といっても、ちゃんとした用法で使わないと、ときにあらぬ誤解が生まれることもあるんですよ。子どもとの軋轢を生まないためにも、注意すべき点も一緒に紹介します。
「naughty」の例文
「naughty」に辿り着くまで長かった!(笑)我慢強く読んでくれてありがとう!
「naughty」は形容詞なので、「That’s naughty.(それはノーティーよ)」という風に、「その物事(=上記例文ではわざとマグカップを壊したこと)」に対して使われます。
先述のとおり、形容詞ということで、主語を「you」にしても問題ありません。
デイビッドが悪い子すぎてもう……(笑)でも小さいと、妹弟喧嘩で姉が泣かされるパターン、ありますよね。
「You are being naughty.」を直訳すると「あなたは今ノーティー(悪い子)になっています」ということ。ここで注意しなければならないのは、「being」を途中に入れて「現在進行形」にすることです。
なぜでしょうか?
それを下記項目で説明していきます。
注意すべき「naughty」の使い方
英語初心者のママさん・パパさんが叱るときにやってしまいがちなのが、こちら。
はい、これは超要注意な使い方!
直訳すると「あなたは悪い子です」ということになりますよね。文法的に間違っているわけではないので、「なにがいけないの?」と思ってしまいそうです。
ただし、これだと括弧書きで「あなたは(いつも)悪い子です」というニュアンスが含まれてしまうんです。
もし自分が「いつも」「常に」悪い子だと言われながら育ってきたらどうでしょうか?
「そうか、自分は悪い人間なんだ」と自己肯定感が低い子になってしまうかもしれないし、「ならもう仕方ない! どうせ自分は悪い奴なんだ!」と開き直って、どんどんやさぐれていくかもしれない。
自分のことを一番知っているはずの親に毎度のごとく言われるのですから、すり込みや洗脳のように「自分は駄目な人間だ」と思ってしまっても仕方がないことです。
ゆえに、叱るときは主語を「That」や「It」、もしくは「You+現在進行形」で「“今”あなたは悪いことをしていましたよ」とわかってもらうのがベスト。
これならまったく問題ありません。
もしくは、他人に嫌なことをされたときは「その人自身が嫌な人間だ」という印象を抱きやすいものですよね。その場合はもちろん、あえて
という風に表現していいでしょう。
実は大人にも使える「いけません!」な英単語?
ここまでは子どもを叱るときに使う「naughty」について簡単に解説してきました。ところが実はこの「naughty」、大人に対して言われることもあるんです。
大人すぎる「naughty」の意味
まずは、英英辞書で見てみましょう。
used slightly humorously to describe an adult who has behaved badly or an adult’s bad action:
(大人が悪いことをしたとき、やや揶揄する響きを持たせるときに使う語)
わずかにユーモアな含みを持って、というように表記されているので、つまりは「からかう感じで」と受け取って差支えはありません。
続いて、ちょっとアブナイ使い道もあります。こちらは特に要注意。
involving or suggesting sex:
(R指定の3文字のアルファベットを匂わせる語)
英英辞書にガッツリ3文字のアルファベット入ってる……。でも気にしなーい!
「naughty」は、いわゆるこの「3文字のアルファベット(R指定)」を匂わせるときに使われる語彙でもあるわけです。「いたずら」とか「(大人がする)悪いこと」と言ったら、日本語でも割とイメージしやすいでしょうか?
ここでの「naughty」の使い方
続いては、例文の紹介です。
まずは前者の場合。
ちょっとブラックジョーク的な響きを感じるでしょうか? 英語で会話をしていると、このような流れは間々あります。大人同士で本気の怒りをぶつけ合う場合は「naughty」なんてやさしい単語はあまり使いません。
さて、続いては後者の場合です。
>>>英語で「なぜ」は「Why」?ネイティブがニュアンスで使い分ける「Why」と「How come」の違い【日常英会話】
または、こんな感じ。
まさに匂わせですね。「遠回しに言う文化」がある国はたくさんあります。そんなときは「naughty」をはじめ、いろんな英単語で補うわけです。
「naughty」を使うときはよく考えて!
一見単純な「naughty」という単語ですが、実際にはよく考えてから使う必要があります。子ども相手であるときにはなおさらです。
海外に住んでいたり、小さいころから英語を学んでいる子どもだと、こんな些細なニュアンスを見事キャッチしてしまうことも珍しくありません。>>>自宅でマンツーマン英会話!子ども英会話の【GLOBAL CROWN】
英語を勉強しはじめたばかりのママさん・パパさんも「やさしく正しい英語の習得」を目指して、子どもと一緒に頑張りましょう!
※本記事の情報は2020年6月時点のものです。
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