なんとなく気になってふらりとお店に立ち寄ったとき。店内を歩き回っていると、日本同様、海外でも店員さんに「ハロー!」と話しかけられることがあります。
しかもけっこう押しが強い(人もいる)。
最初から目的の物があればいいけれど、ただぶらぶらしたいだけのときもありますよね。
「見ているだけです」
そう答えたいときはどう言えばいいのでしょうか?
「I’m just looking」は正しい?
日本の英語教育を受けていると、そんなときにまず思い付くフレーズといえば「I’m just looking.(ただ見ているだけです)」、もしくは「I’m just looking around.(ただ見てまわっているだけです)」ではないでしょうか?
もちろん、文法的にはこれも正解です。
これだとややぶっきらぼうに聞こえることがありますので、最後に「Thanks.」「Thank you.」と付け足せればなお良し。英語において「Please」や「Thanks.」といった感謝の気持ちを伝えることは非常に大事なことです。
なにかをお願いするときには疑問形にするのと同時に「Please.」、なにかしてもらったら「Thanks.」。
「当然でしょ?」と思われるかもしれませんが、いざ実践で英語を話してみると、内容を理解したり伝えたいことを言葉にしたりするのに必死で忘れてしまう人が多いのも事実です。話すのに慣れないうちは、ここを意識してみるだけでネイティブとのコミュニケーションがだいぶ楽になるかもしれませんね。
なお、「I’m just looking.」と「I’m just looking around.」には微妙なニュアンスの違いがあります。
- I’m just looking.
⇒ (特定のものを)見ているだけ - I’m just looking around.
⇒ (歩きまわっていろいろ)見ているだけ
「特定のもの」を見ていようが「いろいろ」見ていようが店員さんにはあまり関係のない話ですので、慣れないうちは言いやすいほうを使っていて問題ありません。
「around」には「ぐるりとまわる」みたいなイメージがあるのね!
使ってみたくなる英語「browse」
中学レベルの英語でも伝えられる「ちょっと見ているだけです」というフレーズですが、「I’m just looking (around).」以外の言い回しがあるのを知っていましたか?
英英辞書で見る「browse」の意味
それは「browse(ブラウズ)」という単語。
オンラインの英英辞書で調べてみると、このように記載されています。
to look at or through something to see what is there:
(なにがあるかぶらぶら見てまわる)
まさに、ウインドウショッピングを表すのにぴったりな表現です。
イメージ的には、「なにを買うかどころか、たまたま街を歩いていて気になったから立ち寄ってみた」程度の感じでしょうか。
インターネットの「ブラウザ」もこのこと!
実は、我々がこの「browse(ブラウズ)」という単語に触れる機会は日常茶飯事なんです。というのも、インターネットの「ブラウザ」は「browser」。
「browse」には「ぶらぶら見てまわる」という意味以外にも、下記のような意味があります。
to look at information on the internet:
(インターネットで情報を見てまわること)
会社やプライベート、なんでもいいですが、「まずブラウザを開いて~……」なんて説明をしたことがある人。そういった人は知らず知らずのうちに「browse」という単語を使っていたんですね!
【例文あり】「browse」の使い方
ほかにも「(雑誌や本を)ざっと見る」といった意味があるものの、あまり日常会話で使われるイメージはありません。覚えたくない人は覚えなくてもOK! といっても、「(商品を)見てまわる」という意味だけ覚えていれば、文脈からその意味合いを想像することは難しくありませんよね。
使い方はシンプル。
こう伝えておけば、必要以上についてくる店員さんはほとんどいないでしょう。「Oh, OK…(ああ、そうなのね……)」「Let me know if you need anything!(なにか必要なら声かけてね!)」などと言ってそそくさと立ち去ってくれるはずです。
*(v.)=verb(動詞)の意。
「ウインドウショッピング」は和製英語?
日本にはさまざまな和製英語が存在します。英語だと思って海外で使ってみたらまったく通じないこともしばしば。
でも、この「ウインドウショッピング(Window shopping)」はちゃんと海外でも通用する正しい英単語です。
使い方は「shopping」と一緒。「go」と来ればつい「to」を付けたくなってしまいますが、「go window shopping(ウインドウショッピングに行く)」が正しい使い方です。
もちろん店員さんに使うのもありですが、これだと「最初からなにも買うつもりはない」といっているような気がしてしまうので、私は基本的に「browse」のほうを使うようにしています。
日常英会話こそちゃんと学ぶべし!
一般的なイメージとして、日常会話よりビジネスで使うオフィス英語のほうが断然難しそうですよね。でも実は、話がコロコロ変わる日常会話こそマスターしておくべきものです。
なぜなら、ビジネス英語は専門用語が多いだけで、話す内容はだいたい同じだから。
今は スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)のようなアプリもあれば、もっとカジュアルに英語学習ができる英会話カフェ(しかも通い放題!)のようなサービスもあります。個人に合ったそれぞれのスタイルでマイペースに勉強ができるなんて、良い時代になりましたね!
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