直訳すると「パンとバター」になる「bread and butter」。
もちろんこれも間違いではない(むしろ正解!)なのですが、これにはまた別の意味のスラングがあるのを知っていますか?
欧米などの海外ではパンは主食(=なくてはならないもの)です。
そのイメージからくる、気軽に使える英語スラングを紹介します。
※本記事の情報は2023年8月時点のものです。
「bread and butter」の意味①
「bread and butter」の意味ひとつめは、
です。
おそらくこれが、「bread and butter」と聞いたときに多くの人が思い浮かべる意味でしょう。まさに学校で習った通りの意味ですね。
こちらが本来の意味です。
「bread and butter」の意味②
さて、「bread and butter」の意味ふたつめは名詞。
欧米(西洋)では昔から、そして今も「パンとバター」は主役のようなものですよね。日本にとってのお米のようなもの。
つまり、なくてはならないものです。
そう考えると「なくてはならないもの=生計を立てられる仕事(本業)」というニュアンスもわかりやすいのではないでしょうか。
なお、英英辞書には、
Something that is the bread and butter of a person or organization is the activity or work that provides the main part of their income.
と記載されています。
「個人や組織に主な収入源をもたらしてくれる仕事や活動」ということですね。これを読む限りでは、必ずしも人に限定されたことではないようです。
「bread and butter」の意味③
「bread and butter」の意味みっつめは形容詞で、
・日常的な
です。
パンとバターが「いつも食べるもの」と仮定すれば、この意味もなんとなくイメージでわかりやすいですね。
英英辞書にも、
basic, commonplace, everyday, etc.
と記載されています。
形容詞として使えるので、日常会話の中で使用すれば非常に便利だと思います。
「bread and butter」の意味④
「bread and butter」最後の意味は、
です。
これだけ聞くと「どういう意味?」と思う人もいるかもしれませんが、いわゆる「お礼の気持ち」ということです。
例えば「〇〇(人)にお礼の手紙を送る」などというときに使えます(下記例文参照)。
「bread and butter」を使った例文
「bread and butter」を使った例文を紹介します。
(朝食、何食べた?)
B: I had a slice of bread and butter.
(パンとバターを食べたよ)
(私はライターとして働いていて、これが本業《メインの収入源》です)
(課題はどんな調子?)
B: Well, it’s okay. This is just a bread and butter assignment.
(ええと、まあそこそこ。ただのいつも通りの課題だし)
(何してるの?)
B: I’m writing a bread and butter letter to the owner of the restaurant.
(レストランのオーナーにお礼の手紙を書いてるんだ)
まとめ:なくてはならないもの=パンとバター
「bread and butter」の意味は下記の通りです。
・日常的な
このようにいくつも意味があると「覚えきれない!」と思ってしまうかもしれませんが、基本的なニュアンスイメージは「パンとバター=なくてはならないもの」。
言い換えれば「本業(主な収入源)=なくてはならないもの」「日常的な=あって当然のもの」ということですね。
※本記事の情報は2023年8月時点のものです。