仕事上で英語を使っていると、「FYI」や「ASAP」といったような略語(abbreviation)を目にすることがあります。
これを見過ごすと思わぬミスにつながってしまうことがあるので、注意しましょう。
略語(abbreviation)の使いどき
ビジネスシーンではよく見かける略語ですが、言うまでもなく、論文や(英語の)試験などのオフィシャルな場面で使うことはあまりありません。
無論、“Dr.”や“Mr.”などの固有名詞、あるいは称号のように一般的に普及しているものはそれぞれ“Doctor”、“Mister”と正式名称があるにもかかわらず、略語のまま表記することがほとんどです。
ほかにも、
- a.m./p.m.(午前/午後)
- Ph.D.(博士号)
- the U.S.A.(アメリカ合衆国)
- the U.K.(イギリス連邦)
- CD
- CEO
など、このあたりは日常会話の中でも出てきます。
ビジネスシーンで使える略語15選
ここからは、ビジネスシーン(特にメール)で使える略語を紹介します。
① ASAP
- ASAP=as soon as possible
⇒ できる限り早く、なるはやで
仕事をしていれば少なからず、緊急の要件が降りかかってくることもあるでしょう。そういった状況下で、相手を急かしたいときに使える略語です。
もし自分のミスで相手をせっつくことになってしまった場合は、緊急の度合いによって軽く、もしくは深々と謝っておけばOK。ちなみに発音は「エイサップ」。
② FYI
- FYI=for your information
⇒ ご参考までに
日本語のビジネスメールでもよく「ご参考までに、○○の情報をどうぞ」などといった文面を送ることがありますよね。使いかたはそれと同じです。
③ e.g.
- e.g.=for example
⇒ 例えば
「例えば(for example)」なのに「e.g.」……? それって略語じゃなくない?
そう思うかもしれませんが、実際に略語の元になっているのはラテン語の「exempli gratia」という言葉です。略して「e.g.」。
④ i.e.
- i.e.=that is, in other words
⇒ すなわち、言い換えると
これも上記の「e.g.」同様、元はラテン語。「id est」という言葉から来ています。「e.g.」と同じぐらい頻出する略語です。
⑤ MTG
- MTG=meeting
⇒ 打ち合わせ、ミーティング
ミーティングはいわゆる「会議」と訳されることがありますが、カジュアルなもの、小規模なものを指します。
公式(研究会など)に行われるものだったり大規模なものだったりするのは一般的に「カンファレンス(Conference)」と言うべきでしょう。
⑥ BTW
- BTW=by the way
⇒ ところで
日本でも英語を習いはじめたばかりのころに勉強する基本的なイディオムです。メールの中で、話題を転換させたいときに便利な表現ですね。
⑦ TBA
- TBA=to be announced
⇒ 追って通知します
イベントごとを企画、開催するとき、よく見かける表現のひとつです。企画や取りまとめの段階では、会場だったり集合時間だったりははっきりしていないことも多いもの。
決まり次第お知らせする、という旨を伝えたいときに使えます。
⑧ TBD
- TBD=to be determined
⇒ のちほど決定します
「TBA」同様、まだ決定に至っていない、という場合に使える表現です。
⑨ TBC
- TBC=to be confirmed
⇒ 確認中
「TBA」「TBD」と似たような状況下で使える表現です。これら3つは、
Saturday Market
– Date: October 1st, 2020
– Time: TBD
– Address: TBA
– Parking: TBC
というように、情報をリスティングするときなどによく出てきます。
⑩ ETA
- ETA=estimated time of arrival
⇒ 到着予定時刻
社内の人や、仲の良い取引先相手であれば、カジュアルに略しても問題ないでしょう。ただし、初対面の相手などには正式に表記することをおすすめします。
基本的には、飛行機や車といった交通機関を利用した移動の場合に使われることが多いようです。
⑪ AKA
- AKA=as known as
⇒ 別名、~として知られている
口語でも、もちろんSNSなどでも見かけます。カジュアル、ビジネス問わず使える便利な表現のひとつです。
⑫ Approx.
- Approx.=approximately
⇒ およそ、だいたい
端的に言えば「about(だいたい)」と同じことですが、こちらもビジネスシーンでは頻出の表現です。
⑬ DM
- DM=direct mail
⇒ ダイレクトメール
日本語と同意なので言うまでもありませんね。個人宛に送られるPRやセールス目的のメッセージのことです。
⑭ FAQ
- FAQ=frequently asked questions
⇒ よくある質問
民間にサービス提供している企業のウェブサイトを覗くと、「FAQ」のページがあったりします。あれも実は、略語のひとつ。
⑮ IMO
- IMO=in my opinion
⇒ 私の意見では
日本でもそうですが、海外だとなおさら個人の意見を重視します。たとえ相手が取引先であったとしても、思ったことはガンガン発信していきたいところです。
覚えるだけでコミュニケーションがスムーズに
すべてを丸暗記しておく必要はありません。使いこなせなくても会話をすることはできますし、メールの文面を考えることもできるでしょう。
ただ、これを覚えておくだけでコミュニケーションがスムーズになるというのは事実です。「こんな表現もあったな」程度に、頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
※本記事の情報は2020年11月時点のものです。
複数ブログ運営中! Twitterでは随時ブログ情報を更新していますので、よろしければフォローお願いします♡