「歩く」を英語で表現するとき、頭の中にパッと浮かんでくるのは「walk」だという人も多いはず。
でも、実は、ひとくちに「歩く」と言っても、選べる英単語はたくさんあるんです!
それぞれニュアンスが若干違ったり、あるいはまた別の意味があったりなんかもするので、日常会話で使い分けられるようになれば、まさに英語上級者と言っても良いでしょう。
その中のひとつ「wander」は、それこそ日常的に使える便利な単語です。
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
「wander」の意味
「wander」は動詞、または名詞で、
●(動)徘徊する
●(動)横道にそれる
●(動)《思考などが》とりとめがなくなる
●(名)ぶらぶら歩くこと
を意味する単語です。
発音は「ワンダー」。
「いっぱいあって覚えきれない!」という人もいるかもしれませんが、そんなときにはとりあえず「ぶらぶら歩く感じ」と覚えておけば、そのニュアンスイメージから他の意味にも応用できるでしょう。
「不思議に思う」を意味する「wonder」とはスペルが違いますので、間違えないよう注意しましょうね!
なお、英英辞書には、
to walk around slowly in a relaxed way or without any clear purpose or direction:
(出典:Cambridge Dictionary)
というふうに、表記されています。
「歩く」の基礎単語「walk」が単純に「歩く」であるのに対して、「wander」は「(特定の目的や目的地がなく、あるいはリラックスした状態で)ゆっくり歩き回る」感じです。
「wander」の語源
続いて、「wander」の語源を確認してみましょう。
「wander」の語源は、
Middle English wandren, from Old English wandrian “move about aimlessly, wander,” from West Germanic *wundrōjanan “roam about” (source also of Old Frisian wondria, Middle Low German, Middle Dutch wanderen, German wandern “to wander,” a variant form of the verb represented in Old High German wantalon “walk, wander”), from PIE root *wendh- “to turn, wind, weave”
と表記されています。
つまり、
⇒ 西ゲルマン語「wundrōjanan(歩き回る)」
⇒ 古英語「wandrian(目的なく動き回る)」
⇒ 中世英語「wandren」
というふうに、移り変わってきたようです。
なかなか長い歴史がありそうですね!
「wander」を使った例文
「wander」を使った例文を紹介します。
(午前中、私たちは街をぶらついたの。とっても楽しかった!)
(彼女は何時間か、公園の中をぶらついた)
(それ、超ウケる! その話、好きだわ。でも、ちょっとだけ話が横道にそれてしまったかもしれないね)
まとめ:ニュアンスを変化させたいときに使ってみて!
「wander」の意味は下記の通りです。
●(動)徘徊する
●(動)横道にそれる
●(動)《思考などが》とりとめがなくなる
●(名)ぶらぶら歩くこと
ただ「歩く」でも、目的(地)があるのかないのか、歩くペースはどうなのかというところで、若干ニュアンスは変わってきますよね。
いつも「walk」と言っている人は、試しに「wander」を使ってみるのもおすすめです!
※本記事の情報は2023年4月時点のものです。