「once in a blue moon」。
この表現を聞いて、どう思いますか?
直訳すると「青い月に一度」。
日本語で考えると、なんとなくロマンチックな雰囲気を感じますが、実はこれ、「稀なこと」を表す英語フレーズです。
▼moonを使った表現▼
本記事は2023年11月に執筆されたものです。
「once in a blue moon」の意味
「once in a blue moon」の意味は、
- 滅多にないこと
- 稀なこと
を表す言い回しです。
日本語で「青い月」や「青い薔薇」など「青い」と付いたものは、ほとんどあり得ないことに対する比喩的表現として使われるイメージがありますよね。
ただし、ここで言う「blue moon」は不可能(=ほとんどないこと)の代名詞として使われているわけではありません(諸説あり)。
英英辞書で「blue moon」を調べると、
the second full moon (= the time when the moon is shaped like a complete disc) in a month, that appears around every two and a half years:
(引用元:Cambridge Dictionary – blue moon)
と出てきます。
通常、満月というのは月に一度のペースで訪れるものですが、この「ひと月」というのは正確には約29.5日なんだそうです。
ひと月は30日、あるいは31日なので、そのサイクルの関係で、約2年半に一度ほど、一カ月の中で二度満月を見られる月があるんだとか。
この珍しい2回目の月のことを「ブルームーン」と呼びます。
なお、「once in a blue moon」を英英辞書で見てみると、
not very often:
(引用元:Cambridge Dictionary – once in a blue moon)
と記載されています。
シンプルに「稀なこと」「あまりないこと」と説明されていますね。
由来については諸説ありますが、なににしても「青い月……あまり見ないよな」とふんわりしたイメージで掴んでおくと、覚えやすいと思いますよ。
「once in a blue moon」を使った例文
「once in a blue moon」の使い方を紹介します。
A: Do you smoke?
(タバコ、吸うの?)
B: Yes, I do. But only once in a blue moon.
(うん、吸うよ。でもほんのたまにね)
A: Do you live with your parents?
(ご両親と一緒に住んでいらっしゃるの?)
B: No, they live in Paris.
(いいえ、彼らはパリに)
A: Oh, so you don’t see them often, do you?
(あら、じゃあそう頻繁には会っていないのね)
B: I go see them once in a blue moon.
(ごく稀にしか会わないかな)
まとめ
「once in a blue moon」の意味は下記の通りです。
- 滅多にないこと
- 稀なこと
「青い月(ブルームーン)」というとなんだか神秘的な感じがしますが、実際には「とても珍しいこと」を表す単語です。
非常に稀なこととはいえ、ブルームーンは約2年半の周期で訪れます。次のブルームーンは見逃さないようにしたいものですね。