英語には「elephant in the room」という言い回しがあります。
直訳すると「部屋の中にいるゾウ」。
その語感からは想像しにくいかもしれませんが、実はこれ、日常会話はもちろん、ビジネス英語にも活用できる便利な表現なんです。
「elephant in the room」をイメージから読み解き、しっかり使いこなせるようにしましょう!
「elephant in the room」の意味
直訳すると「部屋の中にいるゾウ」と、訳のわからないことになってしまう「elephant in the room」。
これが何を意味するかというと、
● 見て見ぬふりをしている問題
ということです。
「部屋にゾウがいる」という(ほとんどありえない)光景を想像すると、わかりやすいかもしれませんね。
例えば、ゾウが部屋の中にいたとすると、それに気がつかないという人はいないでしょう。かなり大きい動物ですし、なんといっても圧倒的存在感を放つはずですから。
そのゾウ(問題)に気づいていながら、誰もがあえて触れようとしない。
それを「an/the elephant in the room」と言います。
英英辞書で調べてみると、
If you say there is an elephant in the room, you mean that there is an obvious problem or difficult situation that people do not want to talk about.
(出典:Cambridge Dictionary)
というふうに出てきます。
「問題がある、あるいは大変な状況であるにもかかわらず、誰もが話題にしたがらないこと」ということですね。
「elephant in the room」を使った例文
ここからは、「elephant in the room」を使った文章を紹介していきます。
(議論すべき、触れてはいけない問題がある)
(我々が話し合いたくないタブーがあった)
(我々は、その触れたくない問題について議論しなければならない)
(ジェイクの浮気でメアリーと別れることになったのは、ここでは誰も触れたがらない問題だ)
まとめ:部屋にゾウがいるときは要注意
誰も話題にしたがらないということはつまり、そのトピックがある種タブー視されているということなので、会話の中で「an/the elephant in the room」というフレーズを耳にしたときは要注意。
英語を話すときにも、日本人ならではの空気を読むスキルは必要になりそうですね!
※本記事の情報は2022年12月時点のものです。
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