突然ですが、「Break a leg!」と言われたらどうしますか?
「足を折れ」!? こんなこと言われたら、びっくりしちゃうかも……。
直訳すると「骨折しろ」という意味になる「Break a leg!」ですが、実はこれ、まったく違うものなんです。
意味を知っていれば、にっこり笑顔で「Thank you!」と返したくなる、ポジティブな表現なんですよ! 日本語でもそうであるように、英語にも、体のパーツに関する表現がたくさん存在します。
「Break a leg!」の意味
普通に考えれば、「Break a leg!」は「骨折しろ!」「足を折れ!」という意味になります。ですが、(まともな感性を持っていれば)まさかそんなことをわざわざ人に言うことなんてありませんよね?
ここで言う「Break a leg!」は、
● 頑張って!
の意。
英英辞書にも、
used for wishing someone good luck, especially before a performance
(出典:Cambridge Dictionary)
と書かれています。
「特にパフォーマンスの前に」とされていることからもわかるとおり、この「Break a leg!」はたいてい、演劇のオーディションや舞台など、なにかしらのパフォーマンスをする人に対して使われます。
えー、だったらもっとわかりやすく、普通に「Good luck!」とか「Go for it!」とか言ってくれればいいのに! なんだってそんな誤解を生みそうな表現に……秘儀、初見殺し!
「Break a leg!」が生まれた背景については、諸説あるそうです。
たとえば、舞台が成功すると、カーテンコールがありますよね。そのとき、何度も膝を折り曲げてお辞儀をすることから、「舞台が成功しますように」という意味で「Break a leg!」と言われるようになったのだとか。
たとえば、骨折したときに付ける「ギブス」のことを、英語では「cast(キャスト)」と言うのですが、これを舞台の演者(キャスト)にかけて、「キャストに選ばれますように」という意味から「Break a leg!」と言われるようになったのだとか。
ほかにもいろいろあるので、調べてみると面白いですよ!
どちらにしろ、この「Break a leg!」は、パフォーマンス関連で「頑張れ!」と言いたいときに使える表現なんですね。
演劇だけでなく、スポーツの大会の前や仕事でスピーチをすることになったときなどにも使えます。
ちなみに、「Break a leg!」ではなく「Break your leg!」と言うと、本当に「足を折れ!」という意味になってしまうので、気をつけてくださいね!
「Break a leg!」を使った例文
ここからは「Break a leg!」を使った例文を紹介していきます。
(ブロードウェイミュージカルのオーディション、超楽しみ!)
B: Well, break a leg!
(ああ、頑張って!)
(あなた、大丈夫? なんだかちょっと……)
B: Yes, nah… I’m just a bit nervous about the presentation to make tomorrow…
(ああ、うん……ただ、明日する予定のプレゼンのことで、ちょっと緊張してるだけなんだ……)
A: Ah, no worries! You’ll be fine.
(ああ、心配いらないわ! あならなら大丈夫よ)
B: You think so?
(そう思う?)
A: Of course! Break a leg!
(もちろん! 頑張って!)
(明日は大事な日なんだ)
B: A big day?
(大事な日?)
A: Yes, I’ll be on the stage for the first time!
(初めて舞台に上がるんだよ!)
B: Wow, sounds great! Break a leg!
(マジか、すごいな! 頑張れよ!)
まとめ:パフォーマンスを応援する
「Break a leg!」の意味は、下記のとおりです。
● 頑張って!
由来には諸説あり、かなり遠回しな表現になってはいますが、これを知っていれば、いざ「Break a leg!」と言われたときに戸惑わなくて済みそうです。
逆に、「頑張れ!」と言いたいときは、「グッドラック!」と一辺倒だけでなく、「Break a leg!」のような新しい表現も取り入れてみてはいかがでしょうか?
※本記事の情報は2022年12月時点のものです。
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