「How are you?」
「I’m fine. Thank you, and you?」
学校で英語を習い始めたとき、まず習う挨拶文(会話文)といえばこれですよね。
でも実際のところ、海外で生活しているとこの通りの会話をしている人はまず見かけません。そもそもこの「How are you?」ですが、近所の人や家族、友達と挨拶をする際はもちろん、お店で会計をする際などにも気軽に使われます。
毎日のように使うからこそ、返しかたは押さえておきたいところですね。
使いかたは大まかに分けて2通り
ひとくちに「How are you?」といっても、使いかたはひとつとは限りません。ざっくり言えば「挨拶」に違いはないのですが、ここを細かく分けて2通りの使いかたを紹介します。
答えが必要な「How are you?」
近所の人や友達、家族などとしっかり会話をするときに「How are you?」と聞かれた場合は、日本語の直訳通り「元気?」「調子はどう?」と聞かれていることがほとんどなので、なんとなくでもそれなりの答えが必要になります。
例えば、こんな受け答えがありますね。
- Not too bad.(悪くないね)
- I’m good!(調子はいいよ!)
- I’m a bit tired.(ちょっと疲れてるかも)
- I feel great.(最高だね)
- Couldn’t be better!(これ以上ないってぐらい最高さ!)
などです。
中には
- Not so good.(あんまりよくないかも……)
- Not great.(いまいちかな)
- I’m okay.(まあまあかな)
みたいなネガティブな答えかたもありますが、こうなると九割がた「Why (not)?(なぜ?)」と聞き返されますので、話を広げたくない場合は注意しましょう。
答えたあとには
- How about yourself?(あなた自身はどう?)
- How are you doing?(あなたは?)
- You?(君は?)
というふうに、訊き返してあげるのが基本的なマナーです。
答えが不要な「How are you?」
先述した答えが必要な「How are you?」に対し、実は答えをそこまで必要としていない「How are you?」もあるんです。
例えば、お店のレジで会計をするとき。
店員さんに「How are you (we)?」と挨拶されることがあります。この場合は実際の体調や気分を訊かれているわけではなく「こんにちは」「いらっしゃいませ」ぐらいの感覚でとらえておけばよいでしょう。
返しかたは
- How are you doing?(こんにちは)
もしくは、体調を答える場合でも
- Good. How are you doing?(まあね。そっちは?)
- Not bad. How are you doing?(悪くないよ。そっちは?)
ぐらいの軽い回答でよいでしょう。
店員さんと会話を楽しみたいときはあえてしっかり受け答えするのもありですが、そうでないときは、なんなら「Hi!」と返すだけでも問題ありません。
学校で習った「So so.」はあまり使わない
「まあまあ」と答えたいときに学校で「So so.」と習った人も少なくありませんよね。事実、「So so.」と言っておけばほとんどの場合は「『まあまあ』と言いたいんだろうな」とネイティブは想像してくれます。
ただし「How are you?」の受け答えとして使うことはあまりありません。
日本語で「まあまあ」と言えば「まあまあ(いいよ/悪くない)」という意味にとらえられますが、英語の「So so.」はどちらかと言えばネガティブよりの「まあまあ(あまりよくはないけど)」という意味になってしまうんですね。
「How are you?」に対して「So so.」と答えた場合は、十中八九「Why?」と訊き返されます。同じ「まあまあ(あまりよくはないけど)」と言うのであれば、「I’m okay.」や「Not good.」のほうが自然です。
挨拶の基礎だからしっかり固めておこう
「How are you?」
「How are you doing?」
「How’s it going?」
などの挨拶は毎日何度も聞かされる会話文です。
だからこそ基礎はしっかり固めておきたいもの。
ひとくちに挨拶といってもいろんなバリエーションの返しかたがあるので、気になる人は他のパターンも調べてみてくださいね!
※本記事の情報は2021年10月時点のものです。
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