・どうやったらそんなに英単語覚えられるの?
こんな風によく聞かれますが、方法は1つだけ👻
✅完璧主義になろうとしない!
これが重要だと考えます☺
初めて見た単語はぼんやり雰囲気だけ覚えて2回目は反復。3回目は、という感じで繰り返す☠
— もか@文字屋さん×英語🌸しあわせを考える人 (@MochaConnext) May 4, 2020
先日、こんなツイートをしました。
英単語を暗記するコツは「完璧主義者になろうとしないこと」!
「暗記の完璧主義ってどういうこと?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、ここで言う「完璧主義者」とは「英単語を頑張って一度で覚えようとする人」「それにより自分を追い詰めてしまいがちな人」のことを指します。
- 英単語の暗記方法
- 完璧主義が単語暗記に向かない理由
- 完璧主義をやめる心構え
- 効率的な勉強方法
英単語の暗記方法
そもそも日本語がアルファベットを使った言語(Alphabetic Language)でないということから、日本人がネイティブにも勝る英単語を習得するのは無謀と言えます。
でも、母語である日本語においても「完璧」に使いこなせる人がどれだけいるでしょうか?
「今時の若い子はちゃんとした日本語も使えない…」「あの子、敬語も使えないなんて」。そういった言葉はなにも今に限ったものでなく、昔から使い古されたものです。
日本語でも間違えることは多々あるのに、英語を完璧になんてはなはだ無謀!
とはいえ、英単語をひとつも知らないと実践的な英語が身に付かないのも事実ですよね。英単語を丸暗記せずとも文章が読めるようになる方法は、下記の記事をご参照ください。
完璧主義だと自分の首を絞める結果に!
英単語を完璧に丸暗記しようとすると、それが達成できなかったときのしんどさでやる気もだだ落ち。このモチベーションの低下は本当に困ったものです。
当記事を読んでいるあなたも、箪笥の肥やしと化したテスト対策用の単語暗記本が山積みになっていませんか?
それでは、なぜ決して悪いことではないはずの完璧を目指すと英単語の暗記で挫折しがちなのかを解説していきます。
【1】そもそも完璧に覚えるなんて無理!
元も子もない考えかもしれませんが、英語だけでなく、言語学習において完璧を目指すのはほぼ無理だと言っていいでしょう。というより、自分が完璧だと自負した時点で成長は止まるので、そもそも完璧を目標にすること自体あまりオススメしません。
筆者(@MochaConnext)も海外で10年弱ほどを過ごしましたが、まだまだ英語に自信はありません…。
では、ほぼ無理だからといってあきらめるのか。
そんなことはありません。
完璧にすることは無理でも、自分にできる範囲内で努力するのはとても良いこと。もう一度繰り返します。自分でできる範囲内で、です。ここ重要。テストに出ますよ!
語学の上達は一朝一夕でどうにかなるものではないので、長期戦になるのが前提です。たまに「30日で英語をマスターする方法」「1週間あればTOEICで結果が残せる!」というような甘い文句を謳った本が発売されていることもありますが、あまり鵜呑みにしないほうがいいかもしれませんね。
完璧にマスターすることは無理でも、マイペースに、無理のない範囲で頑張れば、旅行や留学、海外生活において困ることはなくなりますよ!
【2】モチベーション維持が難しい
英語に対するやる気があればあるほど、机に向かう姿勢も真摯ですよね。
誰かがなにかに打ち込む姿って素敵!
ただし、語学学習はダイエットと同じで、伸びる時期があれば停滞期もあります。絶対に覚えていた単語が突然思い出せなくなったり、なぜか集中できなくなったりと、モチベーションの高低にかかわらずどうにもならない時期が必ずやってくるんです。
それは誰しもが必ず通る道ではありますが、完璧主義の傾向がある人はここでつまづいてしまいがち。
なにをやっても覚えられない。なにをやっても上達しない。今までできていたことができない。もしかしたら自分には向いていないのかもしれない。
語学学習は不完全で当たり前。日本人ですらわからない日本語があるぐらいですから、わからない英語があることのほうがむしろ自然なことなのです。
これが完璧主義者だと受け入れきれず、モチベーションが維持できないどころか途中で放棄してしまう可能性さえあるので要注意!
【3】頭に「英単語の暗記=つらい」と刷り込まれてしまう
英単語の暗記って、楽しいですか?
筆者はとっても楽しいです!
なぜなら、勉強感覚で取り組んでいないから。この世にはたくさんの英単語の本が存在しますし、それはもちろんテスト対策としては非常に効果的なのですが、「良い点数を取ら“なければならない”」「覚え“なければならない”」と、こればかりだと誰だって疲れてしまいます。
「~しなければならない」と思いはじめたら要注意!
英単語の暗記はその人が任意で行う権利であって、義務ではありません。仕事や学校で無理矢理習わされているならまだしも、この先も日本のみで生活していくなら必ずしも英単語を勉強する必要はないはずです。
完璧主義の気がある人はどうしても「~しなければいけない」と思ってしまいがちで、それは何に対しても同じ。何事も全力投球をするのは素敵なことですが、このままだと「英単語の暗記=つらいこと」という方程式が成り立ってしまうのも時間の問題です。
もし誰かから「ここまでやってくれたの?」「なんでもできるね!」なんて言われたことがある人は完璧主義者に近い可能性があるので、何事もほどほどに、という心積もりで英単語の暗記と向き合うようにすると勉強が少し楽しくなるかもしれませんよ。
頭も使いっぱなしだと疲れてしまいます。
スポーツ選手が合宿中だからといって一日中トレーニングをしないように、英語学習においても適度に身体を休ませてあげるのは大事なこと。完璧主義の人ならなおさらです。
どうすれば完璧主義から遠ざかれるのか?
ここで前提としてあるのが、なにも完璧主義が悪いわけではないということです。
ただ、英単語を暗記することにおいては精神衛生上、あまり向いていないということだけ頭の片隅に置いておいてくださいね。
そんなちょっぴり大変な完璧主義。どうすれば少しでも楽になるのでしょうか?
【1】ひたすら読書を繰り返す
英単語の記憶について重要なのが、インプット量を増やすこと。
SFやファンタジー、ロマンス、ミステリーなどジャンルはなんでもいいのですが、一般人向けの洋書をとにかく読んでみると、完璧主義者の傾向にある人はどうしてもわからない単語があるたびに一度立ち止まって、意味を調べたくなってしまいます。
でも、そうするとどうしても読み終えるのに時間がかかってしまう。
調べて、暗記して、読み進めて、また同じ単語にぶち当たって、覚えきれていなかった自分に苛立って、また調べて。そんなことを繰り返しているうちに、いつしか「どうせ一度では覚えられない」というあきらめが生じているはずです。
かなり荒療治ではありますが、完璧主義から少しでも遠ざかるには悪くない方法といえます。
【2】「まあ、いっか」の練習をする
完璧主義の気がある人ののなかには、英語にかかわらず、試験でわからない問題がひとつでもあるとそこから進めなくなってしまう人が多くいます。
大事なのは「まあ、いっか」という大雑把な感覚。
特に長文読解問題では全文を読む時間などなく、スキャニングやスキミングといった解答に必要な単語やフレーズをすくいあげていくわけですが、完璧主義だとこれがまたストレスだったりするんですよね。
心当たりがある人は、「まあ、いっか」「たぶんこんな意味なんだろうな」となんとなくで把握するスキルを身に付けておくことをオススメします。
【3】自分の言葉を見直してみる
普段の生活から「~しなきゃ」「~するべきだ」という、強制観念を強くはらんだ言葉をよく使っている人はいませんか?
そんな人はもうちょっと、肩の力を抜いてゆるく勉強する練習をしましょう。
勉強に対する熱意はあってもいい。なにがなんでも多くの英単語を頭に叩き込んでやるという意気込みがあってもいいんです。
でも、どれだけ頑張ったところで人に与えられた時間は平等で、勉強にあてられる時間が限られていることもまた事実。焦らずマイペースに、できる範囲で頑張るというのも、自分とうまく付き合っていく方法のひとつです。
効率的な勉強法とは?
ゆっくり、自分のマイペースでといっても、効率的に勉強できればこれほど良いことはありませんよね。出張や海外駐在、留学、移住などを控えている人は特に、待ったなしの状態です。
そんな状況のなかでも特に英単語の学習に役立つ方法を紹介します。※ただし、「今日やれば明日グーンと伸びる!」という方法はどこを探してもありません。
【1】英検2~3級程度用の英単語本を読み漁る
そんな簡単なこと!?
こんな反応が戻ってきそうですが、そんな簡単なことの継続こそが英単語マスターへの近道です。
特に効果的なのは英検2~3級程度のもの。
1級だとより難しく感じるため手応えはあるかもしれませんが、実際のところ、あまり日常生活で使えるようなものはありません。(大学留学や大学院留学で学術的な文章を書く必要がある場合などは別)
ここでポイントとなってくるのは、一度で全部覚えようとしないことです。
- 一度目はさらりとページをめくる感覚で読み終える
- それが「読み終えた」という自信につながる
- 二度目は少し時間をかけて単語単語に目を通す
- 三度目でようやく知らない単語を振り分ける
- 四度目は振り分けた単語に集中してマイペースに覚えていく(覚えられなければそれで良し)
重要なのは一度で完璧にしようとするのではなく、覚えられるまで繰り返し何度も読み直してみることです。
一冊の本を読み終えたという自信がさらなるやる気を引き起こしてくれますし、なんといっても自分にとってどんな単語が苦手かもわかります。
オススメなのはこちら。アプリ対応が便利というだけでなく、動詞の原形はもちろん、過去形や過去分詞の表記、なかにはイラストでわかりやすく解説されたページがあったりして、楽しみながら勉強するのにはうってつけです。
【2】自分に合った勉強スタイルを見つける
人にはそれぞれ、自分に合った勉強スタイルがあるのを知っていましたか?
英単語をはじめ、社会やその他暗記に重点を置く教科でも、机に向かい合うことだけが勉強ではないんですよ!
実際、数年ほど家庭教師の経験をしましたが、今まで勉強が苦手だとばかり思っていた生徒が自分に合ったやりかたを見つけることで、「点数上がった! 勉強、嫌いじゃないかも!」という場面は幾度となく目にしてきました!
ここに、個々に合った勉強スタイルをいくつか提示してみます。
- 身体を動かしながら(ランニング、ジョギング、筋トレなど)
- ガムを噛みながら
- 音楽を流しながら
- 逆に、図書館などの静かな環境で
- 寝転がりながら
- 声を出しながらorひたすら書きまくる
- ドライブしながら
座って勉強ばかりに集中しているとどうしても完璧主義の自分が顔を出してしまう、という人は、あえて勉強スタイルを変えてみるのもひとつの方法です。
どうせなら勉強は楽しく!
そんな夢のようなことを実現させるためには、まずは勉強に対するイメージから変えていく必要があります。完璧主義の人のなかには「勉強=大変で当たり前」という考えを持つ人も少なくありません。
でも、本当にそうでしょうか? それがもし興味のあることなら、むしろしあわせをもたらしてくれることではありませんか? 学校では誰も教えてくれない真の「勉強法」についてじっくり考えて、根本から見直してみたい人にオススメの本がこちらです!
【3】インプット⇒アウトプット
英単語の暗記において重きを置かれがちなのは、インプット。
ですが、その他教科の勉強にも言えるように、インプットだけで完璧に暗記をするのは難しいものです。インプットをしたら、友達でも家族でも恋人でも、誰でもいいのですぐにアウトプットをしてみるのがいいでしょう。
例えば、「apple」という単語を覚えたらすぐに誰かに教えてあげる。これがインプットからアウトプットへの移行です。
誰かに教えるときには頭のなかで話を整理してからアウトプットしなければならないので、ひいては自分自身の勉強にもつながるんです。
ただし、やりすぎていると相手にとったら「興味もない知識をひけらかしてくる奴」と化してしまう可能性があるので要注意です!
もし誰かに付き合ってもらうのに抵抗があるというようであれば、ブログを書いたりSNSを有効活用したりとその媒体はなんでもかまいません。
もちろん最近界隈で流行しているnoteにチャレンジしてみるというのもいいかもしれませんね!
完璧主義はやめて英単語をマスターしよう!
完璧主義というのは、当の本人にとってもつらく感じてしまうことが間々あります。自他ともに認める完璧主義者の場合、70パーセント、いや、60パーセントほどの力で臨んでも良いほどです。
英単語の暗記を目的とするならなおのこと、もどかしい気持ちになることも少なくありません。そんなときは一度肩の力を抜いて、深呼吸をして、少し休憩を取ってみるのも良いかもしれません。
勉強はなんでもそうですが、継続するのが一番の近道。
そろそろ完璧を目指すのはあきらめて、英単語マスターの道を駆け上がってみませんか?