直訳すると「バラのベッド」になる「a bed of roses」。
これは、文法的にも意味合い的にも間違っていません。
ただし、今回紹介するのはまた違った意味での「a bed of roses」です。日常会話の中で、イディオムとして使われることがある言い回しなので、表現方法のひとつとして取り入れてみましょう。
「a bed of roses」の意味
まず、英英辞書で「a bed of roses」を調べてみると、
a situation of comfort or ease
というような内容がヒットします。
これはつまり、「バラのベッド」ということではなく、
● 心地よい状況
などの意味を表したイディオムになります。
「美しいものには棘がある」なんてことを想起させるバラですが、基本的には優雅で気高く、上品なイメージがありますよね。それが転じて、「心配のない安楽な生活(状況)」となるわけです。
ちなみに、ボン・ジョヴィの楽曲のひとつに「Bed of Roses」がありますが、この「Bed of Roses」は「バラのベッド」と「不自由ない暮らし」「心地いい(優雅な)生活」をかけています。
なお、「no bed of roses」「not a bed of roses」と否定形にすると、「楽なことばかりではない」「優雅な生活ではない」と反対の意味になりますよ!
「a bed of roses」を使った例文
ここからは、「a bed of roses」を使った例文を紹介していきます。
(それで、ラスベガスでの生活はどう? アメリカに引っ越してから、何カ月か経ったけど!)
B: Um, yeah, Las Vegas is actually an expensive city to live… it’s no bed of roses…
(ああ、うん、ラスベガスはちょっと住むには物価が高すぎて……楽な暮らしじゃないわね……)
(私のお母さんは昔トップモデルで、お父さんは有名な歌手なんだ!)
B: Wow, your life must have been a bed of roses then!
(ええ! なら、きっと優雅な暮らしをしていたんでしょうね!)
(さあ、聞かせて。アーロンとの結婚生活はどう?)
B: Oh, gosh, he’s such a stingy guy! He only uses money for himself! It’s no bed of roses.
(ああ、最悪! あんなにケチな男だなんて思わなかった! だって彼、自分のためにしかお金を使わないんだもの。楽なことばかりじゃないわ)
まとめ:洋楽を使いながらフレーズで覚える
先に紹介したボン・ジョヴィの楽曲「Bed of Roses」のように、洋楽には学んでおきたい英単語やフレーズがいろんなカ所に散りばめられています。
楽しみながら英語学習をするなら、音楽は非常に強い味方になってくれるはずです。
特に「a bed of roses」なんかは、学校のテストや英検などの試験にはなかなか登場しない表現なので、頭に入れておくと、ネイティブとの会話の中で役に立ちますよ!
※本記事の情報は2022年12月時点のものです。
複数ブログ運営中! Twitterでは随時ブログ情報を更新していますので、よろしければフォローお願いします♡