日本語でよく耳にする「ドンマイ!」という言葉。
「気にしないで」と伝えたいときに使われるセリフですが、これを英語表記にすると「Don’t mind.」になりますよね。
これは一見正しいように見えるものの、実は、英語では異なる言い回しをするのが自然です。
それが「Never mind.」。日常会話にも頻繁に出てくる表現ですので、しっかり覚えておきましょうね。
本記事は2023年11月に執筆されたものです。
「Never mind.」の意味
「Never mind.」の意味は、
- 気にしないで。
- 大丈夫だよ。
です。
日本語で言うところの「ドンマイ」に使い方は似ていますが、これはほとんど和製英語のようなもの。というのも、英語の「don’t mind」には「ドンマイ」にあるような慰めの意味が含まれていないからです。
「I don’t mind~」と言うと「私は~を気にしない(~しても構わない)」という程度の意味合いで、「惜しかったね」「また次もあるよ!」というような、励ましの感情は乗っかっていません。
英英辞典を見てみると、
used to tell someone not to worry about something because it is not important:
(引用元:Cambridge Dictionary – never mind)
と記載してあります。
「重要なことではないため、心配しないようにと伝えたいときに使われる」とありますね。非常にシンプルでわかりやすい説明です。
ただし、大切なのは「重要なことではない」という部分。
重要なことかどうかは当人が決めるので、相手が主体となっている場合、使い時を選ばなければいけません。
例えば、自分にとって些細なことに見えたとしても、相手にとってはそうでないこともありますよね。そうしたときに「Never mind.」と言うと、失礼なニュアンスになってしまったり、相手を傷つけてしまったりする可能性があります。
使ってよいとき、使わないほうがよいときを選んで使うようにしましょう。
「Never mind.」を使った例文
「Never mind.」の使い方を紹介します。
A: I need to buy eggs and soy sauce…
(卵と醤油買わなきゃ……)
B: Pardon?
(なんて?)
A: Oh, never mind. I was talking to myself.
(ああ、気にしないで。独り言)
A: What brought you to Austria?
(どうしてオーストリアに来たんですか?)
B: Sorry?
(え、なんですって?)
A: Um, what brought you to Austria?
(ええと、なぜオーストリアに?)
B: …Sorry, please speak more slowly.
(……ごめんなさい、もっとゆっくり話してください)
A: Okay, never mind. How is your life here?
(うん、やっぱ大丈夫。ここでの生活はどう?)
まとめ
「Never mind.」の意味は下記の通りです。
- 気にしないで。
- 大丈夫だよ。
日常会話で毎日のように耳にする「Never mind.」ですが、必ずしも励ましの意味が含まれているとは限らないので、使い方には要注意。
例文(ふたつめ)でも紹介しましたが、例えば相手の話すスピードが速くてついていけなかったときに「Never mind.(やっぱり大丈夫)」と言われると、ニュアンス次第では少し傷つきます。
もちろん、これには声のトーンや表情なども大事になってきますので、自分で使う際には気にしてみてくださいね。